2016年03月30日
PROXXON NO.28070 と FET
ホビー向け小型電動工具で有名なプロクソン。ご存じとは思いますが、プロクソンの本社はドイツにあります。日本で販売しているプロクソン電動工具は(株)キソパワーツールズが設計・販売しており、ハンドツールとは販路が完全に違う。ちなみに、プロクソンのハンドツールはキソパワーツールズの系列会社 (株)PROX-TECHが輸入・販売している。

ドイツ本社が販売している電動工具と日本で売られている電動工具は仕様が異なっています。元々はキソパワーツールズが設計・製造したものをドイツ本社に輸出していたのだけど、現在はドイツ本社がキソパワーツールズ製を参考にして独自仕様を製造・販売するようになりました。つまり、似ているけどよく見るとまったく違う物。
察するに、プロクソンドイツ本社がキソパワーツールズに電動工具の開発を依頼。当初はキソパワーツールズ製をそのまま輸入・販売していたけど、設計図を手にして「自分たちでも作れるんじゃね?」と考え自社開発(製造は外部委託らしい)を始め、キソパワーツールズはリバースエンジニアリングを認める代わりに「プロクソン」ブランドを使わせてもらってるって感じ。(パワーユニットはキソパワーツールズ製?)
今回ここで例えるのはあららが現在改修中の「スーパーサーキュラソウテーブル NO.28070」(海外では「38070」で展開しているもよう)。ドイツ本社は「Table saw FET(27070/37070)」という製品名でリリースしている小型テーブルソー。
全般的に見て、回転数制御以外はFETの方が優れていると言えるでしょう。28070より後に設計されたFETはよく考えて作られている。特にフェンスの微調整は秀逸。というか、28070の目盛りは明らかにダメだね。

28070の目盛り。自分で目盛りを作って貼り付けよう。
筐体に刻まれただけの目盛りなので視認性が悪いです。しかも、厚みの違うチップソーに付け替えても目盛りの位置が変更できないので正確性が維持できない。構造的欠陥と言えるお粗末な設計。せめてステッカーにでもしてくれればまだ良かったんですけどね。

FETの目盛り。読み取りやすくフェンス位置の微調整も1/10mmで可能。
あとはFETの角度切りガイドに取り付け可能な移動フェンスが良い。刃の至近までフェンスを近づけられるので安定した切断が可能になっている。

FETの角度切りガイド。ストッパーも付属。
FETはテーブルが跳ね上げ構造になっているので切り屑を取り出しやすい。

28070はサイドのパネルを取り外す構造。奥の方までキレイに掃除するのは困難…。

切り屑は筐体を持ち上げて振り落とす。(汗
他には伸縮式補助テーブルもFETの方はストッパー機能が付属する。
専用チップソーは日本の山真製鋸が製造。
FETの国内販売はないのかキソパワーツールズに訊ねたたところ、そんな予定はないとのこと。28070より高機能なFETではありますが、やっぱりテーブルの狭さは不満を感じる点ですね。
28070の後継機開発ではキソパワーツールズにプロクソン電動工具の本家本元としての意地を見せて欲しい。改良すべき点はたくさんありますぞ。ドイツなんかに負けるな! ちなみに、28070は国内製造とのことです。
スーパーサーキュラソウテーブル No.28070 大改修計画も組み立てがほぼ終わり、最終調整段階に至りました。28070改はFETをも遙かに超えた世界最強仕様。近日公開いたします。

ドイツ本社が販売している電動工具と日本で売られている電動工具は仕様が異なっています。元々はキソパワーツールズが設計・製造したものをドイツ本社に輸出していたのだけど、現在はドイツ本社がキソパワーツールズ製を参考にして独自仕様を製造・販売するようになりました。つまり、似ているけどよく見るとまったく違う物。
察するに、プロクソンドイツ本社がキソパワーツールズに電動工具の開発を依頼。当初はキソパワーツールズ製をそのまま輸入・販売していたけど、設計図を手にして「自分たちでも作れるんじゃね?」と考え自社開発(製造は外部委託らしい)を始め、キソパワーツールズはリバースエンジニアリングを認める代わりに「プロクソン」ブランドを使わせてもらってるって感じ。(パワーユニットはキソパワーツールズ製?)
今回ここで例えるのはあららが現在改修中の「スーパーサーキュラソウテーブル NO.28070」(海外では「38070」で展開しているもよう)。ドイツ本社は「Table saw FET(27070/37070)」という製品名でリリースしている小型テーブルソー。
全般的に見て、回転数制御以外はFETの方が優れていると言えるでしょう。28070より後に設計されたFETはよく考えて作られている。特にフェンスの微調整は秀逸。というか、28070の目盛りは明らかにダメだね。
28070の目盛り。自分で目盛りを作って貼り付けよう。
筐体に刻まれただけの目盛りなので視認性が悪いです。しかも、厚みの違うチップソーに付け替えても目盛りの位置が変更できないので正確性が維持できない。構造的欠陥と言えるお粗末な設計。せめてステッカーにでもしてくれればまだ良かったんですけどね。

FETの目盛り。読み取りやすくフェンス位置の微調整も1/10mmで可能。
あとはFETの角度切りガイドに取り付け可能な移動フェンスが良い。刃の至近までフェンスを近づけられるので安定した切断が可能になっている。

FETの角度切りガイド。ストッパーも付属。
FETはテーブルが跳ね上げ構造になっているので切り屑を取り出しやすい。

28070はサイドのパネルを取り外す構造。奥の方までキレイに掃除するのは困難…。
切り屑は筐体を持ち上げて振り落とす。(汗
他には伸縮式補助テーブルもFETの方はストッパー機能が付属する。
専用チップソーは日本の山真製鋸が製造。
FETの国内販売はないのかキソパワーツールズに訊ねたたところ、そんな予定はないとのこと。28070より高機能なFETではありますが、やっぱりテーブルの狭さは不満を感じる点ですね。
28070の後継機開発ではキソパワーツールズにプロクソン電動工具の本家本元としての意地を見せて欲しい。改良すべき点はたくさんありますぞ。ドイツなんかに負けるな! ちなみに、28070は国内製造とのことです。
スーパーサーキュラソウテーブル No.28070 大改修計画も組み立てがほぼ終わり、最終調整段階に至りました。28070改はFETをも遙かに超えた世界最強仕様。近日公開いたします。
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